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ネコフェスブログ

アートハウス訪問のすゝめ

2022.6.26 下上 貴弘

ネコフェスは今日ですね!

何卒よろしくお願い致しますー。

僕らはネコフェスと最低でももう一回アートハウスに行けるチャンスがあるのですが、ネコフェスでアートハウスに行くのが最後になる人も居ると思います。

そこで今回はラストのネコフェスになってしまう、そのアートハウスに関して書こうかと思います。

もちろん、まだまだこれから実感が深まってゆくこととは思いますが、まずは今の所の想いを綴りますね。

まず、アートハウスに初めて行ったのは10代の時。当時は柵もなく、ベース前におっきな柱があって、柱と対峙しながらライブをしてました。 

入り口も今の場所とは違いました。(今の楽屋入口がライブハウス入口だった)

改装して、柱も無くなってライブハウスも少し大きくなり、トイレも増えました。

バンドマンあるあるかもしれませんが、いろんなライブハウス行く時によく出演しているバンドとか、過去どんな人がステージに上がったのかとかをチェックします。

ここはこんなバンドの地元だ、とか、このバンドもこのステージに立ったことがある、とか。

ライブハウスに行く前に先輩に聞いたりとか、ライブハウスのポスターを眺めたりします。

そして、その日のライブでそのことを意識することも多いです。自分の憧れのバンドのベーシストと同じ場所に立っているって事は、とても近く、それと同時にとても遠いです。

いつもライブのたびに、憧れのアーティストに近づいたようで遠い、そんな不思議な感覚を感じています。

ここでの出会いや別れ、時には喧嘩や仲直りや、争いや混乱や苦悩や喜びや学び、たくさんのものを経験してきました。

多分皆さんにもそのような場所があるでしょう。青春の一ページの場所に行くと、思い出す何かがあるのではないでしょうか。

私たちの中の、それの塊があるのがアートハウスです。

ライブを自分にとってはもちろんそうなのですが、ライブを見に来てくださる方にはどうだったのかを想像します。

さまざまなアーティストに出会えたライブハウス。バンドの繋がりが見えた日や、素敵な友達との出会いの場になった人もいるでしょう。好きだったアーティストの意外な一面を見れた日もあれば、ふとした時に今まで気付かなかった、曲のほんの一部分を詳細に感じる事が出来て感動した事もあったでしょう。もちろん良い事ばっかりではなく、アーティストを少し嫌いになった事もあるかもしれません。ライブハウスに対する嫌悪感が増幅された事もあるかもしれません。

ただし、それを全部含めてのライブハウスです。それは学校と似ている部分があると思います。良い事悪い事全てひっくるめてが”その場所”の全てであると思います。

ステージに立つ事だけではなく見に来てくれる人がいて、ステージを貸してくれるライブハウスがあり、ブッキングしてくれる人がいて、音響照明さんとスタッフがいてライブハウスは成り立っています。

それぞれのドラマがあり、それぞれの思い出がアートハウスのそこらじゅうにあるでしょう。

結局僕が言いたいのは、人生の主役は自分だという事です。

アートハウスで出会ったアーティスト、アートハウスで観たあの曲が、心に刺さったとか、あの時たまたま顔出したアートハウスで人生変わったとか。いつか行ってみたいライブハウスなんだ、とか。

いろんな形の想いがそれぞれみんなの人生にあると思います。

そして、想いだけではなく、その場所に立つ事で思い出す事もあります。

みなさんも過去の自分を振り返ると、”その場所”に行ったからこその邂逅など、思い当たる節はあるのではないでしょうか?

もし、お時間があればアートハウスが無くなる前に、人生の主役である自分の過去を思い出しに、確かめに、もしくは新たな思い出を作りに行ってみて欲しいと僕は思います。

想いは残っても”その場所”はなくなります。

“その場所”からの思い出はとても大きなものです。そしてその想いは死ぬまで持っていくことができるかけがえのないものです。

そしてそれが未来の自分につながる、小さいけれど大事な一つになる事を祈ります。

僕はそんな気持ちでアートハウスに明日も足を運ぼうと思います。

たくさんの人が少しの時間でもアートハウスに足を運んでくれると、僕らとしても嬉しいし、ライブハウスの人間としてもおそらく嬉しいし、何よりアートハウスという場所自体が喜ぶと思います。

こんな場所にあるライブハウス中々ないよね。是非に。

それではネコフェスよろしくお願いします〜。

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